結婚式をするか迷う人へ|挙式・家族婚・フォト婚・何もしないを比較

「結婚式はした方がいいのかな?」「高い費用をかけてまで行う意味はある?」と、結婚式をするか迷っている人は少なくありません。
現在は多くのゲストを招く一般的な結婚式だけでなく、家族婚、少人数の食事会、フォトウエディングなど、さまざまな選択肢があります。入籍だけで新生活を始めることも、もちろん間違いではありません。
大切なのは「結婚式をするべきか」ではなく、ふたりが何を残したいか、誰に感謝を伝えたいかを考えることです。それぞれの特徴を比較しながら、自分たちに合った結婚の形を考えてみましょう。

結婚式をしない人も珍しくない

マイナビウエディングの「結婚・結婚式の実態調査2025」によると、結婚式を実施済み、または実施予定の人は59.1%でした。一方、結婚式を挙げておらず今後も予定がない人は26.3%、写真のみを実施または検討している人は14.6%となっています。

結婚式をしない理由では「ほかのことにお金をかけたかった」が43.0%で最も多くなっています。新居、家具、旅行、将来の生活資金など、結婚式以外を優先する考え方も一般的になりました。

ただし、費用だけで決めてしまうと、後から「家族と写真を撮っておけばよかった」「両親へ感謝を伝える機会を作ればよかった」と感じる可能性があります。費用だけでなく、何を記念として残したいかも考えてみましょう。

挙式・披露宴を行う一般的な結婚式

家族や親族、友人、職場関係者などを招待し、挙式と披露宴を行うスタイルです。普段なかなか会えない人たちが一堂に集まり、結婚を報告できることが大きな魅力です。

一般的な結婚式のメリット

  • 多くの人へ一度に結婚を報告できる
  • 両親や家族へ感謝を伝えられる
  • 親族や友人が集まる貴重な機会になる
  • 衣装、料理、写真、演出などを自由に組み合わせられる
  • 写真や映像だけでなく、ゲストと過ごした思い出が残る

一般的な結婚式の注意点

  • 支払総額はほかの形式より高くなりやすい
  • 招待客選びや席次に悩みやすい
  • 打ち合わせや準備に時間がかかる
  • 両家の意見を調整する必要がある
  • 料理や衣装などの変更で、契約時より見積もりが上がることがある

一般的な結婚式を選ぶ場合は、最初に提示された見積金額だけで判断しないことが重要です。希望する内容に近い条件で見積もりを作ってもらい、追加料金が発生しやすい項目を契約前に確認しましょう。

ただし、支払総額が高いからといって、すべてを新郎新婦が負担するわけではありません。料理、飲み物、引き出物など、ゲスト一人ごとに必要となる費用の多くは、出席者からいただくご祝儀で補うことができます。

私が実際に結婚式をプロデュースしてきた経験では、新郎新婦の実質的な負担として残りやすいのは、衣装、美容、写真など、ゲストの人数に関係なく必要となる項目です。そのため、挙式と披露宴を行っても、ドレスを着てフォトウエディングを行う場合と比べて、最終的な自己負担額が想像するほど変わらないケースもあります。

結婚式の費用を比較するときは、見積もりの総額だけでなく、見込めるご祝儀を差し引いた自己負担額で考えることが大切です。ただし、ご祝儀の金額はゲストの構成によって変わるため、多めに見込まず余裕を持った資金計画を立てましょう。

ご祝儀で補いやすい費用と、新郎新婦の負担として残りやすい費用については、結婚式の費用の考え方と解説で詳しく紹介しています。

予算を理由に結婚式を迷っている場合は、ゲストの満足度を落とさず費用を調整する方法をまとめた格安でも皆が満足する結婚式をあげるポイントも参考にしてください。

家族婚・少人数婚

両親、兄弟姉妹、祖父母、親しい親族などを中心に招待する小規模な結婚式です。挙式後に食事会を行う形式や、挙式をせず会食だけを行う形式もあります。

家族婚・少人数婚のメリット

  • 一人ひとりのゲストとゆっくり話せる
  • 大規模な結婚式より準備の負担を抑えやすい
  • 派手な演出や余興を入れなくても成立する
  • 家族へ感謝を伝えやすい
  • 落ち着いた雰囲気で過ごせる

家族婚・少人数婚の注意点

  • どこまでの親族を呼ぶか迷いやすい
  • 招待しなかった親族へ説明が必要になる場合がある
  • 少人数でも会場使用料や衣装代などの固定費がかかる
  • ご祝儀の総額も少なくなるため、自己負担が必ず安くなるとは限らない
  • 会話中心の進行では、顔ぶれに合わせた席配置や話題づくりが必要になる

家族婚を選ぶときは、招待する親族の範囲を両家で早めに相談しましょう。両家の人数を完全に同じにする必要はありませんが、招待基準を共有しておくとトラブルを防ぎやすくなります。

フォトウエディング

結婚式や披露宴を行わず、婚礼衣装を着て写真撮影をするスタイルです。スタジオ撮影のほか、海、庭園、チャペル、思い出の場所などで撮影するロケーションフォトもあります。

フォトウエディングのメリット

  • 支払総額を抑えやすい
  • 準備期間が比較的短い
  • 大勢のゲストを招待する必要がない
  • ドレスや和装を楽しめる
  • 結婚の記念を写真として残せる

フォトウエディングの注意点

  • 家族や友人へ直接感謝を伝える機会にはなりにくい
  • 衣装のランクや追加カットで料金が上がることがある
  • 写真データ、アルバム、ヘアメイクが別料金の場合がある
  • 屋外撮影は天候によって延期される場合がある
  • 家族も参加する場合は、集合時間や衣装を調整する必要がある

表示された基本料金だけで判断せず、衣装、撮影カット数、写真データ、土日料金まで含めた総額を確認しましょう。両親や家族を撮影に招き、一緒に記念写真を残す方法もあります。

フォトウエディングは支払総額を抑えやすい一方、ゲストを招待しないためご祝儀はありません。衣装、美容、写真は一般的な結婚式でも自己負担になりやすい部分なので、ご祝儀を差し引いた実質負担で比べると、挙式や披露宴との金額差が小さくなる場合があります。

結婚式も写真撮影もしない

入籍だけを行い、挙式、披露宴、フォトウエディングを実施しない選択です。結婚を機に新居や旅行へお金を使いたい人や、セレモニーそのものに必要性を感じない人もいます。

何もしない場合のメリット

  • 結婚式に関する大きな費用がかからない
  • 準備や打ち合わせの負担がない
  • 招待客や両家の人数調整に悩まなくてよい
  • 新生活や将来のためにお金を使える
  • ふたりの価値観を優先できる

何もしない場合の注意点

  • 両親が結婚式を楽しみにしている場合がある
  • 家族や親族へ結婚を報告する機会を別に作る必要がある
  • 婚礼衣装を着た写真が残らない
  • 後から結婚式をしたくなる可能性がある
  • ふたりの間で気持ちに差があると後悔につながる

何もしないと決めた場合でも、両家との食事会、記念旅行、普段着での写真撮影など、簡単な記念を残す方法があります。

結婚式をするか決めるための5つの質問

迷っている場合は、ふたりで次の質問に答えてみてください。

1.婚礼衣装を着たいか

ドレスや和装を着たい気持ちが少しでもあるなら、結婚式またはフォトウエディングを検討する価値があります。

挙式を行いたい気持ちがあるものの形式を決められない場合は、教会式・神前式・仏前式など挙式スタイルの選び方も確認してみましょう。国内と海外で迷っている人には、海外挙式と国内挙式の比較も参考になります。

2.両親や家族へ感謝を伝える場が欲しいか

感謝を直接伝えたいなら、大規模な披露宴でなくても、家族婚や食事会という選択肢があります。

3.友人を招いて一緒に過ごしたいか

親しい友人と結婚の喜びを共有したいなら、一般的な披露宴や少人数パーティーが向いています。

4.結婚式に使える予算はいくらか

先に上限を決めておけば、結婚式のために新生活を圧迫することを防げます。ご祝儀や親からの援助を前提にしすぎず、ふたりで無理なく負担できる金額を基準に考えましょう。

5.数年後に写真がなくても後悔しないか

結婚式は後からでもできますが、結婚当時の姿や、その時の家族との写真は同じ条件では撮り直せません。式をしない場合でも、記念写真だけ残す方法があります。

ふたりの希望が違う場合はどうする?

一方は結婚式をしたくても、もう一方は費用や準備を負担に感じていることがあります。この場合、「する・しない」の二択で話し合うと対立しやすくなります。

まず、それぞれが結婚式に何を求めているのかを確認しましょう。

  • 家族へ感謝を伝えたい
  • ドレスや和装を着たい
  • 友人を招待したい
  • 写真を残したい
  • 費用を新生活へ回したい
  • 人前に立ちたくない
  • 準備に時間を使いたくない

希望が分かれば、家族婚、フォトウエディング、食事会などで双方の希望を満たせる可能性があります。例えば「大勢の前には立ちたくないが、両親には喜んでもらいたい」という場合は、家族だけの挙式と食事会が候補になります。

迷っている段階で式場を見学してもよい

結婚式をすると決めていなくても、式場見学や相談会へ参加できます。実際の会場や見積もりを見ることで、自分たちが結婚式をしたいのか判断しやすくなります。

ただし、その場の雰囲気や当日限定の特典だけで契約する必要はありません。希望人数で使える会場、最終費用の目安、持込料、キャンセル料、日程変更料などを確認し、持ち帰って検討しましょう。

見学する会場を絞る前に、結婚式場選びの前に考える7つのポイントを整理しておくと、会場ごとの違いを比較しやすくなります。契約前には、失敗しない結婚式のためのチェック項目も確認してください。

迷っているなら、小さくても何かを残す

私がこれまで結婚式に関わってきた経験から感じるのは、結婚式をしなかった人の中で後悔するのは、心のどこかに「本当はやってみたかった」という気持ちが残っていた人です。

結婚式をしてから「演出を減らせばよかった」「もう少し費用を抑えればよかった」と思うことは、事前の選び方や工夫で避けられます。しかし、「あのとき結婚式をしておけばよかった」と思っても、当時のふたりや家族との時間を同じ形で取り戻すことはできません。

だからといって、大勢を招く披露宴を無理に行う必要はありません。挙式だけ、家族との食事会だけ、写真撮影だけでも、結婚した時のふたりと家族の姿を残すことができます。

少しでも「やってみたい」という気持ちが残っているなら、規模や形式を変えて何かを残す方法を一度考えてみてください。反対に、ふたりとも必要ないと心から納得しているなら、何もしないことも後悔のない選択になるでしょう。

二つの選択肢で迷ったときは、挙式と披露宴、家族婚、フォトウエディング、何もしないという順の中で、一段上の選択肢も検討してみてください。費用や規模は内容を工夫して調整できますが、思い出や大切な人と過ごす時間は後から同じ形で作り直せません。迷ったときほど、残るものが多い方を選ぶことが後悔を減らす一つの考え方です。

まとめ|ふたりが納得できる形を選ぼう

結婚式をするかどうかに、すべての人へ当てはまる正解はありません。大勢を招く結婚式には、多くの人と喜びを分かち合える良さがあります。家族婚には、大切な人とゆっくり過ごせる魅力があります。フォトウエディングなら、費用や準備を抑えながら婚礼衣装と写真を残せます。

何もしないことも、ふたりが納得して選んだのであれば立派な選択です。「誰と過ごしたいか」「何を残したいか」「いくらまで使えるか」を話し合い、ふたりが後悔しない結婚の形を選びましょう。

参考資料

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