家族婚には誰を呼ぶ?親族の範囲と招待しない人への伝え方

家族婚を行うと決めたあと、多くの人が最初に迷うのが「家族とはどこまでなのか」「叔父や叔母、いとこも呼ぶべきか」という招待範囲です。
家族婚には、両親と兄弟姉妹だけの会食もあれば、祖父母や叔父・叔母まで招く少人数の披露宴もあります。法律や結婚式のマナーで決められた範囲はなく、何親等まで呼ばなければならないという決まりもありません。
大切なのは人数を両家でそろえることではなく、ふたりがどのような時間を過ごしたいかを決め、両家で招待基準を共有することです。

家族婚に決まった招待範囲はない

一般に家族婚とは、家族や親しい親族を中心に行う少人数の結婚式を指します。しかし、家族婚という言葉に明確な人数や親族の範囲はありません。

新郎新婦と両親だけの6人で行うこともあれば、兄弟姉妹や祖父母、叔父・叔母、いとこまで招き、20~30人ほどになることもあります。親族に加えて、家族同然に付き合ってきた友人を数人招待しても家族婚と呼べます。

「家族婚だから親族全員を呼ばなければならない」「友人を一人でも呼ぶと家族婚ではない」と考える必要はありません。式の名称より、誰と結婚の節目を過ごしたいかを優先しましょう。

まだ結婚式の形式自体を迷っている場合は、挙式・家族婚・フォト婚・何もしない場合の比較も参考にしてください。

家族婚でよくある招待範囲3パターン

両親だけを招待する

新郎新婦と双方の両親だけで、挙式と食事会を行う最も小規模な形です。両家がゆっくり話せる一方、兄弟姉妹がいる場合は、招待しない理由を本人と両親へ事前に伝えておく必要があります。

両親・兄弟姉妹・祖父母を招待する

日常的に付き合いのある家族を中心に集まる形です。兄弟姉妹の配偶者や子どもも一緒に招くのが一般的ですが、仕事、受験、出産直後など、それぞれの事情に合わせて調整して問題ありません。

叔父・叔母など親しい親族まで招待する

両親の兄弟姉妹や、普段から交流のあるいとこまで招く形です。「叔父・叔母まで」「日常的に交流のある親族まで」など基準を決めると、招待する人としない人の違いを説明しやすくなります。

親族中心でも人数が増えれば、食事会というより少人数の披露宴に近くなります。会場を選ぶ際は、人数だけでなく全員が無理なく会話できる広さか、祖父母や子どもが過ごしやすいかも確認しましょう。

誰を呼ぶか決める手順

1.家族婚で何を大切にしたいか決める

最初に「両家の顔合わせを兼ねたい」「祖父母に晴れ姿を見せたい」「親しい人と料理を楽しみたい」など、家族婚の目的をふたりで確認します。目的が決まると、招待したい人も見えやすくなります。

2.新郎側と新婦側で候補者を書き出す

まずは人数を気にせず、それぞれが招待したい人を書き出します。両親、兄弟姉妹、祖父母、叔父・叔母、いとこ、家族同然の友人など、関係ごとに整理しましょう。

3.招待基準を決める

「両親と兄弟姉妹まで」「祖父母まで」「叔父・叔母のうち普段から交流がある人まで」など、説明できる基準を作ります。両家で同じ親等にそろえるより、同じ考え方で選ぶことが大切です。

4.両親へ相談する

親族関係には、本人たちが知らない付き合いや地域ごとの慣習があるかもしれません。正式に招待を伝える前に、候補者と招待しない親族を両親へ見せ、問題がないか確認しましょう。

5.会場の収容人数と費用を確認する

少人数向けの個室には定員があります。また、一人増えるたびに料理や飲み物の費用が加わる一方、衣装、写真、会場使用料などの固定費は人数が少なくても必要です。招待人数を決めるときは、会場の条件と最終的な自己負担額を合わせて考えましょう。

費用の仕組みについては、結婚式費用の考え方で詳しく解説しています。

両家の人数が違っても問題ない

新郎側と新婦側の招待人数を、同じにそろえる必要はありません。兄弟姉妹の人数、祖父母の健康状態、親族との距離や付き合い方は家庭ごとに違うため、人数差が出るのは自然なことです。

大切なのは、両家が人数差を事前に理解していることです。「新郎側は叔父・叔母まで、新婦側は家族だけ」のように範囲が違っても、理由を両親へ説明し、双方が納得していれば問題ありません。

人数をそろえるためだけに、それほど交流のない親族を招いたり、本当に来てほしい人を外したりすると、かえって不自然になります。席次も人数を左右対称にする必要はなく、会話のしやすさや関係性を優先して決められます。

具体的な座り方は、披露宴・食事会の席順の考え方も参考にしてください。

招待するか迷いやすい親族の判断方法

兄弟姉妹の配偶者や子ども

兄弟姉妹を招待する場合、その配偶者と子どもも一緒に招く形が自然です。ただし、乳幼児がいる、出産が近い、遠方に住んでいるなどの事情があれば、本人と相談して出席者を決めましょう。

祖父母

祖父母に晴れ姿を見てもらいたいと思っても、長時間の移動や食事が負担になる場合があります。本人の希望に加えて、移動手段、会場の段差、休憩場所、食事制限などを確認してください。オンライン中継や、後日写真を持って会いに行く方法もあります。

叔父・叔母

親同士の付き合いにも関係するため、両親への相談が特に重要です。全員を招くのが難しい場合は、「日頃から交流がある人」「近隣に住んでいる人」など、理由を説明できる範囲で決めましょう。

いとこ

年齢が近く親しく育ったいとこは招きたい一方、ほとんど会ったことのないいとこまでは呼ばないという選択もあります。いとこ本人だけを招く場合は、その家族単位の付き合いや、ほかのいとことのバランスも両親に確認しましょう。

離婚している両親や疎遠な家族

「家族だから」という理由だけで、無理に同席してもらう必要はありません。本人同士の関係、ふたりの気持ち、安全に過ごせるかを優先します。双方を招く場合は席を離す、控室や来館時間を分けるなど、会場担当者へ早めに相談しましょう。

家族同然に親しい友人

親族だけの予定でも、どうしても立ち会ってほしい友人がいれば招待して構いません。ただし、友人が一人だけで居心地の悪い思いをしないよう、会の雰囲気やほかの出席者を事前に伝えておきましょう。

招待しない人へはいつ伝える?

結婚の報告と同時か、遅くとも相手が人づてやSNSで結婚式を知る前に伝えるのが理想です。特に、普段から交流がある親族や、自分を招待してくれた友人には早めに直接伝えましょう。

伝える際は、招待しない理由を相手のせいにせず、「両家で相談して家族中心の小規模な式にした」というふたりの方針として説明します。

  • 結婚または入籍の報告を最初に伝える
  • 家族婚にしたことを簡潔に説明する
  • 招待できないことへのお詫びを添える
  • 今後も変わらず付き合いたい気持ちを伝える
  • 相手によっては、後日あらためて挨拶や食事の機会を作る

まだ日程や招待範囲が決まっていない段階では、「詳細が決まったらあらためて報告する」と伝え、曖昧な約束をしないようにしましょう。

招待しない親族・友人への伝え方と文例

親族へ伝える場合

このたび結婚することになりました。両家で相談し、結婚式は両親と兄弟姉妹だけで小さく行う予定です。せっかくですがご招待できず申し訳ありません。落ち着きましたら、あらためてふたりでご挨拶させてください。

親しい友人へ伝える場合

結婚することになりました。式は両家の家族だけで行うことにしたので、友人のみんなを招待できなくてごめんね。落ち着いたら、ぜひ改めて報告させてください。これからも変わらずよろしくお願いします。

職場の人へ伝える場合

私事ですが、このたび結婚することになりました。挙式は家族のみで行う予定です。今後、手続きなどでご相談することがあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

お祝いを辞退したい場合

式は家族のみで行いますので、どうかお気遣いはなさらないでください。お気持ちだけありがたく頂戴いたします。

相手との関係によって、電話、対面、メッセージを使い分けましょう。近い親族や特に親しい友人には、定型文だけを送るより、自分の言葉を一言添えた方が気持ちが伝わります。

結婚式へ招待する人への案内を準備するときは、結婚式招待状の準備と送る時期も確認してください。

角が立ちやすい伝え方に注意

悪気がなくても、次のような説明は相手を傷つけたり、別の親族との不公平感を生んだりすることがあります。

  • 「人数合わせで呼べなかった」と伝える
  • 「親しくないから家族婚には呼ばない」と伝える
  • 費用がもったいないという説明だけで済ませる
  • 招待する親族の名前を並べて比較する
  • 本人へ伝える前にSNSへ結婚式の情報を載せる
  • 式の直前や終了後まで何も報告しない

「会場が小さいから」と会場だけを理由にすると、別の会場を選べばよかったのではと思われる場合があります。「ふたりと両家で相談し、身近な家族だけで過ごす形に決めた」と、方針を中心に説明すると理解してもらいやすくなります。

また、招待しない相手からお祝いをいただいた場合は、そのままにせず、お礼を伝えて内祝いなどを検討しましょう。ご祝儀やお祝いの基本は、結婚祝い・ご祝儀の考え方で紹介しています。

少人数の家族婚を気まずくしない工夫

家族婚は出席者が少ないため、派手な演出を入れなくても会話そのものが大切な時間になります。一方で、両家が初対面に近い場合は、何も準備しないと会話が途切れて気まずく感じることがあります。

  • 新郎新婦が双方の家族を紹介する
  • 幼い頃の写真や家族との思い出を用意する
  • 長いテーブルでも、会話しやすい席順にする
  • 一人ずつ簡単な自己紹介をしてもらう
  • 新郎新婦が各席を回って話す時間を作る
  • 集合写真だけでなく、家族ごとの写真も残す
  • 食事のペースを優先し、余興を詰め込みすぎない

高齢のゲストがいる場合は、駅からの距離、送迎、椅子の座りやすさ、料理の硬さも確認しましょう。子どもがいる場合は、子ども用の料理や椅子、授乳・おむつ替えスペースがあると安心です。

食事を中心にした家族婚では料理の印象が残りやすいため、結婚式の料理を選ぶポイントも参考になります。契約前に確認したい項目は、失敗しない結婚式のチェック項目にまとめています。

まとめ|親等ではなく、これからも大切にしたい関係で考える

家族婚の招待範囲に正解はありません。両親だけ、兄弟姉妹や祖父母まで、親しい叔父・叔母や友人までなど、ふたりが作りたい時間に合わせて決められます。

両家の人数を同じにする必要もありません。ただし、親族を招待する前に基準をふたりで決め、両親へ相談しておくことが大切です。

招待しない人には、相手との関係を否定するのではなく、「身近な家族だけで小さく行う」という方針を早めに伝えましょう。結婚式へ呼ばなかったことより、人づてやSNSで初めて知ったことの方が、相手を寂しい気持ちにさせる場合があります。

親等や人数だけで機械的に区切らず、結婚後も大切にしたい関係を考えながら、ふたりと両家が納得できる招待範囲を選んでください。

家族婚の招待範囲でよくある質問

家族婚には誰まで呼ぶものですか?

家族婚に決まった招待範囲はありません。両親だけの場合もあれば、兄弟姉妹、祖父母、叔父・叔母、親しいいとこまで招く場合もあります。ふたりが一緒に過ごしたい人を挙げ、正式に声をかける前に両親へ相談しましょう。

叔父・叔母を呼ぶなら、いとこも全員呼ぶべきですか?

必ずしも全員を招待する必要はありません。ただし、一部の親族だけを招く場合は、普段の交流や会場の規模など、両家で説明できる基準を決めておくとトラブルを防ぎやすくなります。

新郎側と新婦側の人数が違っても問題ありませんか?

問題ありません。家族構成や親族との付き合い方は家庭ごとに異なるため、両家の人数を同じにそろえる必要はありません。人数差とその理由を両家が事前に理解していることが大切です。

招待しない親族や友人には、いつ伝えればよいですか?

結婚の報告と同時か、相手が人づてやSNSで結婚式を知る前に伝えるのが理想です。「両家で相談し、身近な家族だけで小さく行うことにした」と、相手ではなくふたりの方針を理由にして伝えましょう。

家族婚に友人を招待してもよいですか?

家族同然に親しい友人など、どうしても立ち会ってほしい人を招待して構いません。友人が一人だけになる場合は、親族中心の会であることや当日の雰囲気を事前に伝え、居心地にも配慮しましょう。

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